新規事業の多くは、後発の場合が多いです。まったく新しい分野で先行企業がいないところでの事業展開は、稀ですし、コストもかかり、リスクも高いと思われます。さて、後発での新規事業の営業戦略を考えた場合、余程のメリットがない限りブランドスイッチは難しいです。ならば、競争対抗戦略の一つであるフォロワー戦略(他社への攻撃をしかけてマーケットシェアを奪おうとはせず、リーダー企業や2番手企業の後を追うことで利益を上げる)を採用するのかということですが、それならば利益率も悪く、新規事業を立上げる意味がなくなってしまいます。一般的にはニッチ戦略で一点突破を目指すのが常套手段ですが、その手法の一つとして、視点を広げるというやり方があります。例えば、メール配信システムのサービス提案なら、リストから、レスポンスのいいコンテンツ、フォローなど一括で請け負う提案をすれば、ある種ニッチの限定市場を作り上げることが出来ます。他にもニッチ戦略の切り口は多いので、どれを採用するのが効果的かを検証することが重要です。